Vocabulary
Nano Banana 指示語辞典
「頭の中にはあるのに、言葉が出てこない」を解決するための逆引き表です。 出したい効果から探して、右側の言い回しをプロンプトに貼り込んでください。
Lighting
照明
光の「種類・方向・硬さ」の3つを書けば、雰囲気はほぼ決まります。
| 出したい雰囲気 | 使う言い回し |
|---|---|
| 清潔・商業的 | ソフトボックスを使った3点照明/キーライトを左45度から柔らかく/影を1段だけ起こすフィルライト |
| 劇的・絵画的 | キアロスクーロ技法/光源は1灯のみ、それ以外は闇に沈める/レンブラントライティング |
| 温かい・情緒的 | ゴールデンアワーのバックライト/長い影/逆光で輪郭が光る/窓からの午後の斜光 |
| 涼しい・静か | 曇天の柔らかい拡散光/北向きの窓の光/影の縁がぼやけた光 |
| 硬質・都会的 | 単一の硬い光源/輪郭のはっきりした影/直射日光の強いコントラスト |
| ノスタルジック | 直接発光のフラッシュで手前だけ白く飛ぶ/背景が急激に暗く落ちる |
| 神秘的・非日常 | ネオンのリムライト/霧の中を通る光の筋/下からのアップライト |
| 質感を立てる | サイド光で表面の凹凸に影を作る/逆光気味で湯気や毛を光らせる |
Camera
カメラ・機材
機材名は「その機材らしい絵」をまとめて呼び出すショートカットです。
| 機材 | 呼び出される特徴 |
|---|---|
| GoPro | 超広角の歪み、没入感、手前が極端に大きい、アクション |
| Fujifilm | 落ち着いた本格的な発色、フィルムシミュレーション的な色 |
| 使い捨てカメラ | 直接フラッシュ、白飛び、粒状感、傾いた構図、日付の焼き込み |
| 中判フィルム | 豊かな階調、細かい粒状感、広告的な品位、深い色乗り |
| ポラロイド | 白枠、退色、淡いコントラスト、周辺の色被り |
| ドローン・空撮 | 俯瞰、地形のパターン、被写体の小ささ、幾何学的な構図 |
| 監視カメラ | 荒い解像度、広角、タイムスタンプ、緑がかった色 |
| スマートフォン | 日常的な生々しさ、HDR的な明るさ、パンフォーカス気味 |
Lens
レンズ・被写界深度
焦点距離は「距離感」、絞りは「どこまで見せるか」を決めます。
| 指定 | 効果 | 向いている題材 |
|---|---|---|
広角レンズ(24mm) | 空間が広がり、遠近が誇張される | 室内、建築、風景、迫力のあるポーズ |
標準レンズ(35–50mm) | 人の目に近い自然な見え方 | スナップ、ドキュメンタリー、日常 |
望遠レンズ(85–135mm) | 背景が圧縮され、被写体が浮き上がる | ポートレート、商品の切り出し |
マクロレンズ | 肉眼では見えない微細な質感 | 食材、素材、自然物、宝飾 |
魚眼レンズ | 極端な樽型の歪み | ストリート、実験的な表現 |
f/1.8 の浅い被写界深度 | 主題以外が溶ける | 人物、寄りの商品カット |
f/11 の深い被写界深度 | 手前から奥までシャープ | 建築、風景、集合写真 |
ティルトシフト | 上下がぼけてミニチュアに見える | 俯瞰の街、ジオラマ表現 |
浅い被写界深度の確実な書き方:
「f/1.8で」だけより、「ピントは手前の水滴1つだけに合わせ、前後は滑らかに溶ける」のように
ピント面を名指しするほうが、狙いどおりになります。
Angle & shot
アングル・ショットサイズ
構図が決まらないときは、この2つを書き忘れていることがほとんどです。
| アングル | 印象 |
|---|---|
| ローアングル | 威圧感、力強さ、見上げる主役 |
| アイレベル | 対等、自然、ドキュメンタリー |
| ハイアングル | 客観、可憐さ、状況説明 |
| 真俯瞰(バードアイ) | 図式的、整然、フラットレイ |
| 斜め45度 | 立体感、料理・商品の定番 |
| 肩越し(オーバーショルダー) | 視点の共有、物語性 |
| ショットサイズ | 写る範囲 |
|---|---|
| エクストリームクローズアップ | 目、指先、質感そのもの |
| クローズアップ | 顔全体、商品単体 |
| バストアップ | 胸から上。証明写真的 |
| ミディアムショット | 腰から上。表情と身振り |
| フルショット | 全身。服やポーズを見せる |
| ロングショット | 人物+環境。状況を語る |
Color & film
色調・フィルム
「何色にするか」より「どの時代の、どの媒体の色か」で指定するほうが安定します。
| 狙い | 言い回し |
|---|---|
| 映画的 | シネマティックな色調で、シャドウを落ち着いたティールに寄せて/ハイライトは暖色に |
| レトロ | 1980年代のカラーフィルムで撮影したような粒状感/わずかにマゼンタ寄りの色被り |
| 清潔・現代的 | ニュートラルな色温度(5000K)/白は白として再現/彩度は控えめ |
| 重厚・古典的 | 深いアンバーとディープブラウン/17世紀の油彩画のような色 |
| ポップ | 高彩度、原色のコントラスト、フラットな配色 |
| 静謐 | 低彩度、明度差を抑えた、霧のかかったような淡い階調 |
| モノクロ | モノクロ、コントラスト高め、深い黒を残して/粒状感を残す |
| 色数を絞る | ベージュの背景に、黄色と濃茶の2色+アクセント1色のみ |
Material
素材・質感
いちばん効くのがここです。カテゴリ名で止めず、素材名まで降りてください。
| ぼんやり | 降りた書き方 |
|---|---|
| ジャケット | ネイビーブルーのツイードのジャケット、肘に革のパッチ |
| 鎧 | 銀の葉模様がエッチングされた、装飾的なエルフのプレートアーマー |
| カップ | マットな釉薬のミニマルなセラミックのコーヒーカップ、縁に指跡 |
| 壁 | 左官仕上げのオフホワイトの壁、コテ跡がうっすら残る |
| 床 | オーク材のヘリンボーン、経年で飴色になった無垢材 |
| 金属 | ブラッシュドゴールド/燻した真鍮/鏡面のステンレス |
| ガラス | フロストガラス/気泡の残る手吹きガラス/厚い縁のカットガラス |
| 布 | 洗いざらしのリネン/張りのあるコットンキャンバス/落ち感のあるレーヨン |
| 紙 | 生成りの和紙、繊維が透ける/マットなコート紙/わら半紙の質感 |
Composition
構図・レイアウト
あとから文字を載せる予定があるなら、余白の指定は必ず入れましょう。
| 狙い | 言い回し |
|---|---|
| 安定させる | 画面中央に配置、上下の余白を均等に |
| 動きを出す | 三分割の交点に主題を置く/視線の先に余白を取る |
| 文字を載せる | 左側3分の1にコピー用の余白を確保して、そこには何も置かないで |
| 奥行きを出す | 手前・中景・遠景の3層で構成して/対角線上から撮影して |
| 整然と並べる | 三角形を意識してまとめ、外周に均等な余白を取る |
| 建築的に見せる | 垂直線は完全に垂直に保ち、あおりの歪みをなくす |
| 素人っぽくする | 構図はやや傾き、被写体は中央からずれている |
| 連続性を保つ | 各パネルは同じ視点・同じスケールで、道具の位置を揃えて |
Format
サイズ・解像度
用途から比率を決めてから作ると、あとで切り直す手間がなくなります。
| 比率 | 主な用途 |
|---|---|
1:1 | SNSの投稿、アイコン、サムネイル |
4:5 | SNSのフィードで最も面積を取れる縦位置 |
9:16 | ストーリーズ、ショート動画のキーフレーム |
16:9 | スライド、YouTubeサムネイル、ヘッダー |
2:3 / 3:4 | ポスター、印刷物、写真の標準比 |
21:9 | シネマスコープ、Webのヒーロー画像 |
解像度の使い分け:
構図の検討中は標準(1K)で速く回し、方向性が固まってから
「2Kにアップスケールして」「4Kで書き出して」と指示するのが効率的です。
印刷に使うなら最後は必ず4Kまで上げましょう。
What doesn't work
効かない言葉・崩れる条件
語彙を足す前に、まず捨てる言葉を知っておくと早いです。
| 効かない言葉 | 代わりに書くこと |
|---|---|
| 美しい/綺麗/おしゃれ | 光の状態と素材名。「曇天の柔らかい光」「マットな釉薬」 |
| 高品質/最高傑作/プロ級 | 撮り方。「85mm f/8」「大きなソフトボックス1灯」 |
| 8K/超高精細/超リアル | 解像度は指定で決まる。「4Kで書き出して」+寄りの構図 |
| かっこいい/エモい | 色調と時間帯。「シャドウをティール寄り」「日没直後」 |
| 詳細に/緻密に | 何のディテールか。「爪の間の土」「生地の織り目」 |
| 崩れやすい条件 | 逃がし方 |
|---|---|
| 集合写真で顔が小さい | 人数を減らす/寄る/後ろ姿にする |
| 被写体が5つ以上 | 2〜3個で作り、編集で1つずつ足す |
| 手の複雑なポーズ | 休ませる/単純な物を握らせる/画面外に出す |
| 長い文字列 | 短いほど確実。日本語35文字でも通ったが、出したら必ず目視確認 |
| 誤字が許されない文言 | 商品名・価格・固有名詞は描かせず、自分で組版する |
| 人物6人以上の一貫性 | 上限はおよそ5人。分けて作って合成する |
ひとつ足すなら「用途」——ただし早い段階で。
「これは高級料理本に載せる写真です」のような一文は効きますが、
検証したところ、ベースを具体的に書き込んだあとでは効きませんでした。
先に書いた文脈が、後から足す指定を縛ります。上級編で詳しく。