Where to use

Nano Banana が使えるGoogleサービス

Nano Banana は単体のアプリではなく、Google のいろいろなサービスに埋め込まれた画像モデルです。 中身は同じでも、入口が違えばできること・選べるモデル・かかるお金が変わります。 「結局どこで使えばいいのか」を、用途別に整理しました。

最初に読んでください。 ここは 2026年8月時点の整理です。この領域は月単位で変わります (実際、ImageFX と Whisk は 2026年4月30日に終了して Flow に統合されました)。 くわえて、提供状況は国・言語・契約プランで違います。 「アメリカから先」「対象エディションのみ」というものが多いので、 表の条件はあくまで目安として読み、最終判断は各サービスの公式案内でお願いします。 根拠にしたページは末尾の出典に並べています。

Diagram

入口は大きく3種類

全部を覚える必要はありません。自分がどの列にいるかだけ決めれば、 触るべきサービスは2〜3個に絞れます。

Nano Banana の3つの入口 中央の Nano Banana から、そのまま使う入口(Gemini アプリ・検索・フォト・メッセージ)、仕事に組み込む入口(スライド・Vids・NotebookLM・Mixboard・Flow・広告)、自分の製品に載せる入口(AI Studio・Vertex AI・Firebase・Stitch・Antigravity)の3方向に分かれる。 Nano Banana Gemini の画像生成モデル(2 / Pro) そのまま使う Gemini アプリ Google 検索(AI モード・レンズ) Google フォト Google メッセージ → 思いついた瞬間に1枚 仕事に組み込む スライド / Vids NotebookLM Mixboard / Flow(Labs) Google 広告 → 成果物の中で完結させる 自分の製品に載せる Google AI Studio / API Vertex AI Firebase AI Logic Stitch / Antigravity → 自動化・量産・組み込み
左へ行くほど手軽で、右へ行くほど制御できます。 同じプロンプトでも、左では「まあまあの1枚」、右では「同じ絵を100枚」になります。

At a glance

一覧

「何をする場所か」と「お金」だけ見て、当たりをつけてください。詳細はこの下に続きます。

サービス 何をするところか 主に動くモデル お金・条件
そのまま使う
Gemini アプリ 生成と会話しながらの編集。本命の入口 Nano Banana 2
Pro も選べる
無料枠あり
AI Plus / Pro / Ultra で上限が増える
Google 検索
AI モード・レンズ
調べものの流れで、そのまま1枚つくる Nano Banana 2 無料
日本語を含む多言語・多地域で提供
Google フォト 手持ちの写真を直す・作り替える Nano Banana 系 無料枠あり
機能ごとに提供地域が違う
Google メッセージ やりとりの中で写真をいじって送る Nano Banana 系 無料
対応端末・地域から順次
仕事に組み込む
Google スライド 資料の図版・インフォグラフィックをその場で Nano Banana Pro 対象の Workspace エディション
Google Vids 動画に差し込む素材の生成・差し替え Nano Banana Pro 対象の Workspace エディション
NotebookLM 手元の資料からレポート・図解を起こす Nano Banana Pro 無料枠あり
上位プランで上限が増える
Mixboard
Google Labs
思いつきを board に並べ、資料の形にする Nano Banana Pro Labs の提供地域のみ
Flow
Google Labs
静止画をつくり、そのまま動画へ(Veo) Nano Banana 2
Pro も利用可
AI Pro / Ultra 中心
Google 広告
アセット スタジオ
広告バナー・商品画像の量産 Nano Banana Pro 広告アカウントがあれば
自分の製品に載せる
Google AI Studio
Gemini API
試作から、そのままAPI呼び出しへ 2 / Pro の両方 無料枠+従量課金
Vertex AI
Gemini Enterprise
業務システムへの組み込み 2 / Pro の両方 従量課金
SLA・データ管理が必要ならこちら
Firebase AI Logic アプリから直接呼ぶ(鍵を端末に置かない) 2 / Pro の両方 従量課金
Stitch UI デザインの生成 Nano Banana Pro 提供地域のみ
Antigravity 開発エージェントに図・モックを描かせる Nano Banana Pro 提供地域のみ

01 — Everyday

そのまま使う

登録も設定もいらない入口です。1枚つくって終わり、なら基本ここで足ります。

MAIN

Gemini アプリ

いちばん素直な入口。ツールから画像作成を選ぶと、速さ重視・じっくり考える・Pro といった モードを切り替えられます。会話をまたいで直していけるのがこの入口の強みで、 「もう少し暗く」「文字を大きく」を何往復もするなら、ここが最短です。 無料でも試せますが、上位プラン(AI Plus / Pro / Ultra)ほど回数の上限が上がり、 Pro モデルを回しやすくなります。

FREE

Google 検索(AI モード・レンズ)

調べている流れのまま画像をつくれます。Nano Banana 2 が 日本語を含む複数言語・100以上の国と地域に展開済みで、 レンズ(カメラで写した対象)からも呼び出せます。 思いつきを確かめる用途に向き、作り込みには向きません。 「絵に描いたほうが早い説明」をその場で出す、という使い方が現実的です。

PHOTO

Google フォト

すでに持っている写真が起点になる、唯一の入口です。 「編集を手伝って」と話しかけて不要物を消す、目つぶりを直す、 用意されたテンプレートで別のスタイルに作り替える、といったことができます。 ライブラリと直結しているので、素材のアップロードが不要なのが効きます。 機能ごとに提供地域・対応OSが違うため、見当たらない機能はまだ来ていないと考えてください。

CHAT

Google メッセージ / Chrome

メッセージでは、受け取った写真を会話の中で作り替えて送り返せます。 Chrome(Android)でも、見ているページを踏まえて図やイラストを起こせるようになりました。 どちらも対応端末と地域から順次で、日本での提供状況は流動的です。 仕事の道具というより、Nano Banana が生活側にも降りてきた例として押さえておく程度で十分です。

02 — At work

仕事に組み込む

こちらの価値は画質ではなく、作った画像を置く場所が最初から決まっていることです。 書き出して、貼って、サイズを直す往復が消えます。

DECK

Google スライド / Vids

スライドでは「可視化を手伝って」から Nano Banana Pro が動き、 図版やインフォグラフィックをスライドの中に直接置けます。 文字の再現が強いモデルなので、ラベル付きの図が実用になるのが大きい点です。 Vids は動画の素材づくりに同じ仕組みが入っています。 どちらも対象の Workspace エディション向けで、個人アカウントでは出ないことがあります。

DOC

NotebookLM

自分が入れた資料だけを根拠に、レポートや図解を作らせる場所です。 画像生成に Nano Banana Pro が使われるため、手元の資料の内容がそのまま図になります。 社内資料・論文・議事録のように「元ネタが決まっている」仕事とは相性が良く、 当研究所でも図鑑に連携用のプロンプトを置いています。

LABS

Mixboard / Flow(Google Labs)

Mixboard は思いつきを board に並べて資料の形にまとめる実験的なツール。 Flow は映像制作用で、Nano Banana で1コマ目をつくり、Veo で動かす流れが ひとつの画面で完結します。かつての ImageFX と Whisk は 2026年4月30日に終了し、Flow に統合されました。 いま「Whisk を使いたい」と思ったら、行き先は Flow です。

ADS

Google 広告(アセット スタジオ)

広告の管理画面の中で、そのまま入稿用のクリエイティブを作れます。 Nano Banana Pro が入っているので、文字入りバナーの多サイズ展開や 商品画像の背景差し替えといった、いちばん数が要る作業に効きます。 当研究所のバナーの作り方で組んだプロンプトは、そのまま流用できます。

03 — Developers

自分の製品に載せる

同じ絵を100枚、毎晩自動で、というときはここです。 モデルIDを指定して呼ぶので、どのモデルが動いているかを自分で決められるのが 画面から使う場合との最大の違いです。

呼び名モデルID性格
Nano Banana 2gemini-3.1-flash-image速い。入力量に強く、動画も入力に取れる
Nano Banana Progemini-3-pro-image仕上がり重視。最終出力向き
モデルIDは、プレビュー段階では末尾に -preview が付き、 安定版に切り替わるタイミングで変わります。 解像度も 1K・2K が一般提供、4K はプレビュー扱い(2026年6月時点の Google Cloud の案内) といった具合に段階が分かれます。動かす前に、必ず公式ドキュメントで現在のIDを確認してください。
TRY

Google AI Studio / Gemini API

画面でプロンプトを詰めて、そのままコードに落とせます。個人開発や検証はここが最短。 無料枠があり、鍵を1本発行すればすぐ動きます。

ENT

Vertex AI / Gemini Enterprise

業務で使うならこちら。SLA、データの置き場所、権限管理が要る場合の選択肢です。 Nano Banana 2 / Pro は 2026年5月に一般提供が始まりました。

APP

Firebase AI Logic

モバイルアプリやウェブから呼ぶための経路。 APIキーを端末に埋め込まずに済むのが利点で、 個人アプリに画像生成を足すならここが素直です。

DEV

Stitch / Antigravity

Stitch は UI デザインの生成、Antigravity は開発エージェントの環境。 どちらも Nano Banana Pro を使い、コードを書く前に画面イメージを出す使い方になります。

Choose

結局どれを使えばいいか

迷ったら Gemini アプリ

入口の数は多いですが、プロンプトを詰める作業はほぼ Gemini アプリで済みます。 往復して直せるうえ、モデルも選べるからです。 当研究所のプロンプト図鑑も、この前提で書いています。

置き場所が決まっているなら、その場のツールで

資料に貼るならスライド、広告に出すなら広告の管理画面、動画にするなら Flow。 画像単体の出来より、書き出し・貼り付け・サイズ調整の往復が消えることのほうが 時間の節約になります。仕上がりに不満が出たときだけ、Gemini アプリで作って持ち込めば十分です。

2回以上くり返すなら API

「商品100点ぶんの背景を白にする」のような作業は、画面から手でやると必ず破綻します。 設計ガイドの JSON の書き方と組み合わせると、 同じ条件を機械的に流せます。

Caveats

先に知っておくと損をしないこと

01

モデルは勝手に選ばれることがある

画面から使う入口では、モデル名が表に出ないことがあります。「思っていたのと質が違う」の多くはこれです。確実に Pro を使いたいなら、モデルを選べる入口か API を使ってください。

02

回数には上限がある

無料枠で試せる入口が増えた一方、生成のたびに上限を消費します。同じ絵を何十枚も出す作業は、プランを上げるか API に移したほうが結果的に安く済みます。

03

透かしはどの入口でも入る

出力には SynthID の電子透かしと C2PA の来歴情報が付きます。入口を変えても消えません。「AIで作った」ことが判別できる前提で使ってください。

この表を鵜呑みにしないでください。 提供状況は本当によく変わります。当研究所も、このページを定期的に見直しますが、 追いつかないことがあります。業務で使う前には、必ず一次情報にあたってください

Sources

出典

このページは、以下の公開情報をもとに整理しました(2026年8月時点)。