Where to use
Nano Banana が使えるGoogleサービス
Nano Banana は単体のアプリではなく、Google のいろいろなサービスに埋め込まれた画像モデルです。 中身は同じでも、入口が違えばできること・選べるモデル・かかるお金が変わります。 「結局どこで使えばいいのか」を、用途別に整理しました。
Diagram
入口は大きく3種類
全部を覚える必要はありません。自分がどの列にいるかだけ決めれば、 触るべきサービスは2〜3個に絞れます。
At a glance
一覧
「何をする場所か」と「お金」だけ見て、当たりをつけてください。詳細はこの下に続きます。
| サービス | 何をするところか | 主に動くモデル | お金・条件 |
|---|---|---|---|
| そのまま使う | |||
| Gemini アプリ | 生成と会話しながらの編集。本命の入口 | Nano Banana 2 Pro も選べる |
無料枠あり AI Plus / Pro / Ultra で上限が増える |
| Google 検索 AI モード・レンズ |
調べものの流れで、そのまま1枚つくる | Nano Banana 2 | 無料 日本語を含む多言語・多地域で提供 |
| Google フォト | 手持ちの写真を直す・作り替える | Nano Banana 系 | 無料枠あり 機能ごとに提供地域が違う |
| Google メッセージ | やりとりの中で写真をいじって送る | Nano Banana 系 | 無料 対応端末・地域から順次 |
| 仕事に組み込む | |||
| Google スライド | 資料の図版・インフォグラフィックをその場で | Nano Banana Pro | 対象の Workspace エディション |
| Google Vids | 動画に差し込む素材の生成・差し替え | Nano Banana Pro | 対象の Workspace エディション |
| NotebookLM | 手元の資料からレポート・図解を起こす | Nano Banana Pro | 無料枠あり 上位プランで上限が増える |
| Mixboard Google Labs |
思いつきを board に並べ、資料の形にする | Nano Banana Pro | Labs の提供地域のみ |
| Flow Google Labs |
静止画をつくり、そのまま動画へ(Veo) | Nano Banana 2 Pro も利用可 |
AI Pro / Ultra 中心 |
| Google 広告 アセット スタジオ |
広告バナー・商品画像の量産 | Nano Banana Pro | 広告アカウントがあれば |
| 自分の製品に載せる | |||
| Google AI Studio Gemini API |
試作から、そのままAPI呼び出しへ | 2 / Pro の両方 | 無料枠+従量課金 |
| Vertex AI Gemini Enterprise |
業務システムへの組み込み | 2 / Pro の両方 | 従量課金 SLA・データ管理が必要ならこちら |
| Firebase AI Logic | アプリから直接呼ぶ(鍵を端末に置かない) | 2 / Pro の両方 | 従量課金 |
| Stitch | UI デザインの生成 | Nano Banana Pro | 提供地域のみ |
| Antigravity | 開発エージェントに図・モックを描かせる | Nano Banana Pro | 提供地域のみ |
01 — Everyday
そのまま使う
登録も設定もいらない入口です。1枚つくって終わり、なら基本ここで足ります。
Gemini アプリ
いちばん素直な入口。ツールから画像作成を選ぶと、速さ重視・じっくり考える・Pro といった モードを切り替えられます。会話をまたいで直していけるのがこの入口の強みで、 「もう少し暗く」「文字を大きく」を何往復もするなら、ここが最短です。 無料でも試せますが、上位プラン(AI Plus / Pro / Ultra)ほど回数の上限が上がり、 Pro モデルを回しやすくなります。
Google 検索(AI モード・レンズ)
調べている流れのまま画像をつくれます。Nano Banana 2 が 日本語を含む複数言語・100以上の国と地域に展開済みで、 レンズ(カメラで写した対象)からも呼び出せます。 思いつきを確かめる用途に向き、作り込みには向きません。 「絵に描いたほうが早い説明」をその場で出す、という使い方が現実的です。
Google フォト
すでに持っている写真が起点になる、唯一の入口です。 「編集を手伝って」と話しかけて不要物を消す、目つぶりを直す、 用意されたテンプレートで別のスタイルに作り替える、といったことができます。 ライブラリと直結しているので、素材のアップロードが不要なのが効きます。 機能ごとに提供地域・対応OSが違うため、見当たらない機能はまだ来ていないと考えてください。
Google メッセージ / Chrome
メッセージでは、受け取った写真を会話の中で作り替えて送り返せます。 Chrome(Android)でも、見ているページを踏まえて図やイラストを起こせるようになりました。 どちらも対応端末と地域から順次で、日本での提供状況は流動的です。 仕事の道具というより、Nano Banana が生活側にも降りてきた例として押さえておく程度で十分です。
02 — At work
仕事に組み込む
こちらの価値は画質ではなく、作った画像を置く場所が最初から決まっていることです。 書き出して、貼って、サイズを直す往復が消えます。
Google スライド / Vids
スライドでは「可視化を手伝って」から Nano Banana Pro が動き、 図版やインフォグラフィックをスライドの中に直接置けます。 文字の再現が強いモデルなので、ラベル付きの図が実用になるのが大きい点です。 Vids は動画の素材づくりに同じ仕組みが入っています。 どちらも対象の Workspace エディション向けで、個人アカウントでは出ないことがあります。
NotebookLM
自分が入れた資料だけを根拠に、レポートや図解を作らせる場所です。 画像生成に Nano Banana Pro が使われるため、手元の資料の内容がそのまま図になります。 社内資料・論文・議事録のように「元ネタが決まっている」仕事とは相性が良く、 当研究所でも図鑑に連携用のプロンプトを置いています。
Mixboard / Flow(Google Labs)
Mixboard は思いつきを board に並べて資料の形にまとめる実験的なツール。 Flow は映像制作用で、Nano Banana で1コマ目をつくり、Veo で動かす流れが ひとつの画面で完結します。かつての ImageFX と Whisk は 2026年4月30日に終了し、Flow に統合されました。 いま「Whisk を使いたい」と思ったら、行き先は Flow です。
Google 広告(アセット スタジオ)
広告の管理画面の中で、そのまま入稿用のクリエイティブを作れます。 Nano Banana Pro が入っているので、文字入りバナーの多サイズ展開や 商品画像の背景差し替えといった、いちばん数が要る作業に効きます。 当研究所のバナーの作り方で組んだプロンプトは、そのまま流用できます。
03 — Developers
自分の製品に載せる
同じ絵を100枚、毎晩自動で、というときはここです。 モデルIDを指定して呼ぶので、どのモデルが動いているかを自分で決められるのが 画面から使う場合との最大の違いです。
| 呼び名 | モデルID | 性格 |
|---|---|---|
| Nano Banana 2 | gemini-3.1-flash-image | 速い。入力量に強く、動画も入力に取れる |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image | 仕上がり重視。最終出力向き |
-preview が付き、
安定版に切り替わるタイミングで変わります。
解像度も 1K・2K が一般提供、4K はプレビュー扱い(2026年6月時点の Google Cloud の案内)
といった具合に段階が分かれます。動かす前に、必ず公式ドキュメントで現在のIDを確認してください。
Google AI Studio / Gemini API
画面でプロンプトを詰めて、そのままコードに落とせます。個人開発や検証はここが最短。 無料枠があり、鍵を1本発行すればすぐ動きます。
Vertex AI / Gemini Enterprise
業務で使うならこちら。SLA、データの置き場所、権限管理が要る場合の選択肢です。 Nano Banana 2 / Pro は 2026年5月に一般提供が始まりました。
Firebase AI Logic
モバイルアプリやウェブから呼ぶための経路。 APIキーを端末に埋め込まずに済むのが利点で、 個人アプリに画像生成を足すならここが素直です。
Stitch / Antigravity
Stitch は UI デザインの生成、Antigravity は開発エージェントの環境。 どちらも Nano Banana Pro を使い、コードを書く前に画面イメージを出す使い方になります。
Choose
結局どれを使えばいいか
迷ったら Gemini アプリ
入口の数は多いですが、プロンプトを詰める作業はほぼ Gemini アプリで済みます。 往復して直せるうえ、モデルも選べるからです。 当研究所のプロンプト図鑑も、この前提で書いています。
置き場所が決まっているなら、その場のツールで
資料に貼るならスライド、広告に出すなら広告の管理画面、動画にするなら Flow。 画像単体の出来より、書き出し・貼り付け・サイズ調整の往復が消えることのほうが 時間の節約になります。仕上がりに不満が出たときだけ、Gemini アプリで作って持ち込めば十分です。
2回以上くり返すなら API
「商品100点ぶんの背景を白にする」のような作業は、画面から手でやると必ず破綻します。 設計ガイドの JSON の書き方と組み合わせると、 同じ条件を機械的に流せます。
Caveats
先に知っておくと損をしないこと
モデルは勝手に選ばれることがある
画面から使う入口では、モデル名が表に出ないことがあります。「思っていたのと質が違う」の多くはこれです。確実に Pro を使いたいなら、モデルを選べる入口か API を使ってください。
回数には上限がある
無料枠で試せる入口が増えた一方、生成のたびに上限を消費します。同じ絵を何十枚も出す作業は、プランを上げるか API に移したほうが結果的に安く済みます。
透かしはどの入口でも入る
出力には SynthID の電子透かしと C2PA の来歴情報が付きます。入口を変えても消えません。「AIで作った」ことが判別できる前提で使ってください。
Sources
出典
このページは、以下の公開情報をもとに整理しました(2026年8月時点)。
- Where to use Google's image generator Nano Banana Pro now — Google(対応サービスの一覧)
- Nano Banana 2 と Nano Banana Pro の一般提供 — Google Cloud(Vertex AI・解像度の提供段階)
- Introducing Nano Banana Pro in Slides, Vids, Gemini app, and NotebookLM — Google Workspace Updates
- Google Photos launches Nano Banana restyle option, AI templates and more — Google
- Nano Banana Pro is Live in Google Ads — Google(アセット スタジオ)
- Nano Banana による画像生成 — Gemini API ドキュメント(モデルIDと仕様)
- Nano Banana 2 — Gemini の AI 画像生成&写真編集ツール — Google(日本語の公式案内)